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海老名市にあるケーキ工房アンドンカフェのパティシエール ちえとひろりんの作品紹介!

デコレーションケーキ

1歳の誕生日ケーキってどんなもの?

1歳の誕生日ケーキってどんなもの?

子供の1歳の誕生日ってやっぱり特別な物がありますよね。僕は長女の1歳の誕生日はパパになった1周年だとも思っていました。まだまだ未熟ものであるのに自分が父親になるなんて不思議な状態でした。特に母親と違って自分で生むわけではないから、自覚として父親になるまでは、やっぱり時間がかかるんですよね~
そんな1歳の誕生日を祝ってあげたいって思うのが親心で、ケーキで盛大に祝ってあげたいと思う反面で、普通のケーキを食べて良いのか?アレルギーは・などなど色んな疑問が出てきます。赤ちゃんの成長は本当に個人差が激しいから、1歳だからこうしなきゃいけないって決めつけは良くないと思いますが、お祝いをする参考になればと思います。

市販のケーキを食べさせて良いのか?

赤ちゃんに食べ物をあげる時に僕は二つの視点が大事だと思っています。
①アレルギー
②成長段階
バースデーケーキ赤ちゃんは消化器などの組織も、免疫機能も未熟ですから、誤反応(アレルギー反応)が出る事があります。アレルギーと言う面ではケーキにはアレルゲンになる可能性がある物質が沢山はいっていますね。子供のアレルゲンとして代表的なものとして『卵』『小麦粉』『乳製品』が全部使われていますから、市販のケーキを食べちゃ駄目って意見も解ります。
成長段階というのは、離乳食を食べるにあたって未熟な消化器を少しずつ成長させるという意味合いもあり栄養的には母乳・ミルクで補えているが、食べるに移行していくために、食べさせていく訳です。
赤ちゃんの消化器が慣れていない段階で食べ物をあげると嘔吐、下痢や場合によってはアレルギーの原因となったりすると言われています。WHOのガイドラインだと補完食として生後6か月以降を推奨しているようですね。つまりは成長途中にある段階で食べさせるのは注意が必要だと言う事です。
WHOのガイドラインだと補完食(ママスタセレクト)

だから、すでに離乳食をある程度すすめていて、アレルギーも出ていないのであれば、多少なら食べても大丈夫だとおもうし、アレルギーをもっていたり、離乳食をはじめたばかりであれば、止めた方が良いですよね~。

どんなケーキなら大丈夫?

では、どんなケーキが大丈夫なのでしょうか?
ホールケーキを分解すると、土台となるスポンジ、スポンジを覆う生クリーム、飾りつけに使われるフルーツに分かれます。それぞれ材料をみてみると、スポンジ部分は卵、砂糖(グラニュー糖)、小麦粉、バターが主な原材料になってきます。アレルギーに特に問題がなければ、スポンジが良くない要因はバターと砂糖ですね。そして周りのクリーム部分ですが、材料は生クリームと砂糖になります。あまり良くない要因は生クリームと砂糖の両方ですね。

砂糖

赤ちゃんにとって砂糖は大好物であり、喜んで食べるしその後もその味を求めてしまいます。強い甘みは味覚形成時に邪魔をしていまい、味覚障害や糖尿のリスクを高めます。また精製した砂糖(グラニュー糖や上白糖)は、体内でエネルギーに変換される際にビタミンB1が必要となるが精製した過程でビタミンがなくなってしまうために、体内のビタミンを使う。そのためビタミンB1不足が体に起きてしまう。
お砂糖を使うのであれば粗糖などビタミン、ミネラル分が豊富にある材料を使うと栄養面でのリスクは減りますが、キビ糖や黒糖はボツリヌス菌のリスクが発生するので、避けて下さい。

バター

バターの栄養素の中で良くないといわれるのは、脂質と塩分になります。WHOのガイドラインの補完食によると6カ月を過ぎてからあげるべきであり、バランスよく様々な栄養素を取り入れる事が大事だといわれています。実際に100gあたりに脂質が81gでナトリウムが750mg(塩分換算1.9g)ですので、割合として大きくなっています。単純に栄養素として赤ちゃんにはバターは過剰なんですよね。そして市販のケーキは風味を高めるために、バターを多く使うので、赤ちゃんに良くないといわれるのですね。

生クリーム

生クリームをたてるクリームとは、生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」と定義されていて、その脂肪分は18%以上と規定されています。脂肪分が高くなるとコクが出て美味しく感じます。たっぷりと生クリームがついて居るとやっぱりおいしいですよね。
生クリームはケーキに使うのは乳脂肪分が40%以上のものを使うために、脂質が100g当たりで40g以上入っていることになります。また砂糖も8~12%くらいを加えるために100g当たり10g近くのお砂糖が入っています。
高カロリーですね~

まとめ

市販のケーキが1歳児に良くないといわれる理由は、まだ食べ物になれている段階で、アレルゲンである『小麦粉』『乳製品』『卵』をつかっているために、多量に食べるとアレルギーの恐れがあるのと、赤ちゃんにとっては栄養が多すぎる味覚への影響と、下痢などの消化不良になる恐れがあることです。
ですので、栄養的にバランスの取れたケーキにするか、ごくごく少量だけを食べさすのが、良いのではと思います。

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